CHAGE&ASKAとSONYのブログ

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SONY PFR-V1

2007年にSONYから発売されたヘッドフォン・・・、いや正確には耳につけるアクティブスピーカーといった表現になるんでしょうか。
SONYからはパーソナルフィールドスピーカーといった表現がなされてます。
このキワモノデザイン(笑)
装着は普通のヘッドフォンのように装着するのですが、耳の前方にスピーカーがあり、スピーカーから伸びたフックのようなものが耳の穴に引っかかるといった仕組みになっています。
このフックはスピーカーを固定するだけではなく、先端には穴があいており耳の中に直接、足らない低音を補完しています。
こんなヘッドフォン見たことないですよね(笑)
これを作ったのは私の敬愛する元SONYで今は音茶楽の山岸さんです。
ブログで紹介したSRS-N100を作った方です。
そう考えると山岸イズムの集大成というべき設計ですね。
キャビネットはできるだけ小さく、球体状にして反射音、付帯音を少なくし音の定位を良くしています。
もちろん普通のヘッドフォンのようにパッドで覆いませんのでコモリ音は一切なく透き通る音です。
オープン構造ですので低音が足らなくなってしまいますので、例のパイプ状のフックで低音を増強しています。
スピーカー部には高級部品が惜しみなく使われています。
定価5万以上で当時は高いと評されましたが、内容をみると全くそんなことはない内容ですね。
今なら5万のヘッドフォン、イヤフォンなんてザラですし、時代が早すぎたのか・・・。
聴いてみると・・・ん?スカスカな音です・・・。
レビューでも同じようなものがありますが、結論から言うと装着と好みの問題です。
普通のヘッドフォンのように頭のアジャスターともう一つ、耳から下のスピーカー部のアジャスターがあります。
頭と、耳の上、そして耳部のフックの3点で固定するので、この3つの調整が微妙です。
上手く頭と耳の上で重量を支えながら、フックがしっかり耳穴に入るように調整しないと、耳が痛くなったり、フックがしっかり入っていないので低音が出ない時があります。
この調整がしっくりくるまで3日くらいかかりました。なので2、3回試聴した程度では上手く鳴るはずがありません(笑)
まあそれでも低音は少なめですので低音が好きな方は、これはやめたほうがいいです。
でもそれにありあまる高音の透き通りさ、完璧な定位、S/Nの高さは素晴らしいものがあります。
その音場は独特で脳の中で鳴っている感じです。
今でも唯一無二の音で、これにハマってしまうと普通のヘッドフォンに戻れません。
これが出た当時は圧縮音源全盛期でシャリシャリ音だと言う人がいましたが、原音をダイレクトに再生してしまうのでハイレゾ全盛の今では逆にすごい音がします!
CD音源でも”これ、ハイレゾだったっけ?”と勘違いするほどいい音がします。
愛機ZX1とチャゲアス紙ジャケ音源にもバッチリはまりました!
前回も言いましたが、チャゲアスハイレゾでても買わないかもしれないな・・・。
この空気感、臨場感にもうウットリです。
こんな現実逃避できる、夢の世界が存在したんですね(笑)
さすが山岸作品に間違いないです。
好みが分かれる物が多いですが、僕のツボにいつもバッチリはまってます!
透き通る音が好き、低音ホドホドという方は是非お勧めです❕❕❕

余談ですが、これ実は以前に1回持ってたんですよね。
ヤフオクで安く買ったんですが、フレームが壊れていてすぐに返品しました。
でもあの時、少しですが聴いた音のすごさが忘れられなくてヤフオクを何年も徘徊していたんですが、どんどん相場が上がってしまって、結局最近AMAZONで新品を購入しました。
結構、プレミア化もしていて中古でもいい値段しますがAMAZONなら新品が4万以下で買えます。
あと中古で付属アンプがないものはやめたほうがいいです。
音の臨場感が全く変わります。
この付属アンプが秀逸らしく、普通のヘッドフォンにつなげてもいい音がするので、アンプのみでいい値段で売られてたりします。
最近、気づいたんですが、アンプが暖まるのに時間がかかるのかな?
最初はスカスカですが、時間が経てば深い音になりますね♪
少し言うとすれば、遮音性は全くないので使用する場所は限られます。
キワモノデザインで外で使用すると”あいつ何?”ってなるので屋外はお勧めしません(笑)
またどんなに上手く装着しても僕は2時間すると耳のフック部分が痛くなります。
でもこのデメリットを打ち消す音のすばらしさは興味のある方は知ってもらいたいです!

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